2011年シーズン考察

さてさて、開幕まであと2日?ファルちゃんはあと4日?5日?です。この直前でジャグアーズさんがいきなりQBギャラードをカットしたりとまだまだ予断を許さない展開。モスがどうとかオーウェンスがどうとかファーブがエッ。一応Falconsは現状53名ロースター&8名プラクティススクワッドでまず変動はないはずなんでシーズン開始前にまとめ&考察を、対戦相手の参考になればこれ幸いです。
【オフェンス】
2010年シーズン成績:<パス>15位<ラン>12位<トータル>16位。そうです、ファルコンズはスタッツだけでは凡庸クラス。ひとくくりにしてしまうハイパーオフェンスなんですが、毛色の異なるファルコンズ仕様のオフェンスを解説します。
まず<1stダウン総数>4位<3rdダウン回数>2位<3rdダウン更新%>3位、突然軒並み上位。よくルール説明で3回で10ヤード進んでダウン更新、続けて進入して行って得点をとるんだよって説明する、この3回で10ヤードをアホみたいに律儀にただひたすら繰り返すハイパーオフェンスです。ただこれがほんとに見ててクセになる、まずドMのみなさんいらっしゃい。チマチマ3.3ヤードゲインを永遠繰り返していく、(3回で9.9ヤード、これではダウン更新になりませんが<4thダウン更新%>1位、だいたいGOの熱いヘッドコーチ、マイクスミスを表現したかった)ノーハドルでリズミカルに。ただしこれが止まらないからハイパーオフェンスたる所以。結果<得点>5位という上位に、ほか主要スタッツでは<ペナルティ回数>1位(少ないという意味で)<ターンオーバー±>3位、まとめるとアメフトの教科書があったら書いてありそうな、オフェンスは無駄な反則をしてはいけない、ファンブルインターセプトで攻撃権を失ってはいけない、以上を踏まえながら3回で10ヤードを進んでいきなさい、そしてTDやFGに結びつけなさい。いやむしろ点なんていらないからオフェンスで時間を5分使いなさい(これは教科書にはないでしょうがここ重要!<オフェンス占有時間>2位のスタッツに。後のディフェンス紹介で大きくかかわってきます)。これらをしっかりとソツナク現実遂行しているユニットなのです。
こうなるともちろん<1プレイ平均ヤード>26位となり、序盤でこのオフェンスがはまらずに追いかける展開になる、点差が離れだすととたんに何もできなくなる、ばたつく。去年の敗戦はすべてこれ、プレーオフのGB戦も、もちろんそうだし、点は取れるが時間も使う=点差がついたときのキャッチアップが不可能。これがアトランタハイパーオフェンスの課題であったのです。
2011年シーズン展望として、コーディネーターのムラーキー&QBライアンが健在な限り、このオフェンスを究極化させていく方向で間違いないでしょう。ただっし、今年、おそらく大変化が。プレーコールは3.3ヤードをとりにいく。が、これがランアフターキャッチで40ヤードゲインになるのは別にいいよ、許すよ、むしろ大歓迎ってな具合。これをもとからやりたいんだっていう意思表示はドラフトで大掛かりにWRフリオ・ジョーンズ獲得したこと、そしてプレシーズンで彼のプレイを見てしっかり感じとりました。もう1名同じようにWRハリー・ダグラスも、うってつけ。このあたりのエアグラウンドアタックとでも名づけましょうか(通称AGA)、昨年までのローリスクローリターン(更新し続けなければ点にならない&時間食う)からローリスクハイリターン(インターセプト確立低い、ダウンは更新できる昨年立証済み、何かの要因でブレイクあれば一気にビッグプレー)。この何かの要因をひたすら築きあげるのがアメフトのO#であり、今年もエースWRロディ、ベテランTEゴンザレス、確実堅実なランプレー&スネリングのマルチっぷりなどはモチロン健在、そこにHDやマイアー・ウィームスの成長陣+フリオ・ジャックイーズの新加入陣、だまっていてもカバーの分散が期待できます。もうタイムコントロールしたくてもバッサバッサ進んじゃうオフェンスにナッチャウヨ。後は課題のキャッチアップに関してWR個の能力アップで解決するのではともくろんでおります。。。(じっさい試合で感じてないので妙案はまだありませんライアンまかせでイインジャネッ)
余談、実はRBが4人体制になってまして、このAGAオフェンスが不発に終わってもターナー・ロジャース・スネリング・スミスのローテションで疲労を軽減させてひたすらランプレー&タイムコントロールという昨年までのTC偏重オフェンスも磨きがかかっておりますので、死角はございません。
単純にプラスα作用のみのO#スキルポジションですが、オフェンスラインがちと心配。RG移籍、C故障により2名が入れ替わり。詳しく説明する技量がないので残念なんですが、パスプロだめなら速いタイミングパス、ランブロックだめならRBへのオープンパスなどプレーコールでいくらでもフォローできる状況は整っているので、よっぽどザルザルしなければ気にならないと。プレシーズンでも印象は大してよくないけど、こりゃーアカンとも思わない、とういうか年々ブリッツ複雑化、オーバーロードしたり、ディレイしたり、OLだけのマンパワーではプレッシャー食い止められないでしょう。プレーコールでカバーしたり、3rd&ロングにしない状況力、TE・RB・FBの逆オーバーロードなどなど、持ち前の総合力でOK!!
いよいよ2011年度、ファルコンズ&ムラーキーオフェンスの完成系が披露されます。とくとご覧あれ。【スペシャルチーム】へ